栗東青年会議所ではこれまで49年間に亘り「生涯暮らしたい栗東の創造」に向かって歩みをすすめてまいりました。1年毎に組織を変え、役割を変える青年会議所特有の「単年度制」という仕組みの中で、その年毎に掲げる大切な想いのもと活動と運動を展開し、明るく豊かなまちづくりという使命に取り組んできたのです。
青年会議所には、「JCI Creed」「JCI Vision」「JCI Mission」「JC宣言文」「綱領」といった指針が策定されています。では、これらと栗東青年会議所の活動指針、いわゆる毎年の理事長所信とを結びつけるものは何か。それがビジョンです。単年度制を単に一年限りの活動で終わらせるのではなく、ビジョンに即した年度所信のもと継続的な活動をすることで、運動へと昇華してゆくものと考えられます。
このような考えのもと、2002年に策定された「ペガサス2010構想~オンリーワンのまちづくり」に始まり、2010年には「Circle Link構想」が、また2015年の「Arch Joint Vision 2015」、2020年には「Pile up Ring Vision」が策定されました。この2025年までに連なる「Pile up Ring Vision」では、
① より良い方向へ導けるリーダーの育成
② 繋がりを活かした環境づくり
③ 主体的にまちづくりに関わる市民の創出
を掲げ、これらを年輪のように刻んでゆくことで「生涯暮らしたい栗東の創造」を実現しようというビジョンです。
そして今、先人たちが積み上げてこられた49年という運動の歴史を継承し、より一層地域と地域、ひととひとを繋ぎながら、明るく豊かな栗東の未来実現への架け橋となるべく新たな5年間のVisionをここに定め、栗東青年会議所はこれからも歩み続けます。
現在、私たちが暮らすまちの未来は市民にとって安心を約束されたものとは言えません。2015年に「Arch Joint Vision 2015」が発表されてから5年の歳月が経ちましたが、この期間の日本の経済成長率は低迷を続け、さらに日本と地方の財政状況は悪化の一途をたどっています。人々が不安に感じる事柄には、我々の身近な暮らしにも深く影響を与えて、このまちで暮らす人々の未来に対する不安を高める要素もあります。こうした不安感は、社会に広がる様々な課題解決の機会を失わせ、負の連鎖が引き起こされることにも繋がりかねません。
しかし、どのような状況であっても常に能動的意思を持って、課題に向き合うことは必要です。尚且つその主体者が市民個々、更には様々な団体や市民同士の繋がりとして生み出されれば、社会に広がる様々な課題の克服へと繋がり、好循環を創り出すことができるのです。
継続的で効果的なまちづくりのためには、その中心となる強い柱を生み出す必要があります。その要素とは「より良い方向へ導けるリーダーの育成」「繋がりを活かした環境づくり」「主体的にまちづくりに関わる市民の創出」の3つであると考えます。
まちにおける様々な課題の解決に向けて、より良い方向へと導くことのできるリーダーを増やしていくことと、栗東青年会議所や各団体がお互いの強みや経験を活かしながら連携を強めていくことで新たな発想や視点を生みだしていくことが出来ます。更に多くの市民を巻き込みながら、地域に対しての主体者となっていただくことで、人々が安心して暮らせるまち(栗東)へと発展します。様々な地域の課題解決に取り組める社会環境を構築することは、多くの市民の安心感を絶やさない重要な要素となるのです。
【Pile up Ring Visionのイメージ】
栗東青年会議所が持つ様々な職種の人々が集まり時間を共有している大きな特徴を活かし、積極的に活動へ参加する中で新たに得られた知識や情報を自分の糧にしていくことが大事です。そして、その学びを各自がどのように地域貢献活動を通して、今後どのようにして世の中に還元していくかという意識を持ち、活用していくことが地域の新たなリーダーを増やしていくことにもなるのです。
自らの学びをしっかりと周囲に発信するとともに自分自身だけでなく周囲の人々をポジティブに変化させていかなければいけません。ポジティブな変化をした人々が更に成長しながら伝播を繰り返していくことで、このまちをより良くすることにも繋がっていくのです。
市民が解決を必要としているこのまちの課題について考えながら事業を構築する中で、44年間に亘って積み重ねてきた地域に対する運動を、土台として意識することを欠かしてはなりません。単年度毎の運営組織であるが故に、ある年度の事業で一定の成果を上げたにも拘らず、これまでに各年度で培われた経験・知識・実績・関係諸団体との繋がりをしっかりと検証しないままにその分野から手を放し、新たな分野に手を伸ばしていることもあります。運営自体は単年度制ではありますが、運動を発展させるためには決して無視してはならない有益な繋がりが多く存在しているのです。
これまで培われてきた歴史を検証し、一方向だけでなく多面的で濃密な地域ネットワークを構築することが出来れば、より効果的な事業を実施することが出来、我々の運動の効率化とこれまでの繋がりの輪が更に強固になります。
主体的にまちづくりに関わる市民を増やそうと運動・活動に取り組むことは、青年会議所にとって大きな役割です。なぜなら、このまち(栗東)の人口は増加していますが、市外からの流入人口が多い傾向があります。この一見喜ばしく感じられる事実に対しては、課題が同時に存在しており、地域のことを身近に感じにくい方々がおられるということであり、「まちを想い行動する市民」となっていただくことは困難です。まずは市民がまちのことを知るきっかけが必要です。それは同時に市民に活力を与えて、このまちの未来について考えるきっかけを与える時間でもなければいけません。
単なるイベントとしてだけの開催ではなく、まちの未来像を予感し共有することが出来れば、自ら地域に関わる人々を少しずつでも増やしていくことに繋がり、更にこのまちを安心して暮らせる住みよいまちにすることが出来るのです。
私たち栗東青年会議所は2025年に創立50周年を迎えました。この節目に新たに掲げるビジョンでは、New Vision「Bridging the Future Vision」と命名しました。この新たなビジョンを私たちが実現したいあるべき姿と捉え、これを達成するためのMissionとして3つの果たすべき使命を定めました。そしてそんな私たちが共通に持つ価値観、想いがValueには込められています。
『Bridging the Future Vision』
私たちは、青年会議所の活動と運動を通じて、明るく豊かな栗東の未来実現への架け橋となる。
『Team Mission』
1.私たちは、地域の人々が互いに助け合い、愛に満ちたコミュニティの構築に繋がる
活動を行います。
2.私たちは、栗東がもつ魅力的で楽しい観光資源を最大限に活用し、地域の特性を活かした
事業を企画します。
3.私たちは、青少年が自らの可能性を発揮し、健やかな成長と活躍が出来る場を
共に創るパートナーシップを開拓します。
『Team Value』
1.私たちは、栗東青年会議所の活動と運動を通じ自己研鑽を重ね、私たちの想いを事業として
体現することで社会を変え、地域に憧れられるカッコいい大人たちであり続けます。
2.私たちは、想いを同じくする会員の増強を行い仲間の輪を広げ、
地域に長く愛されるまちづくり団体であり続けます。
ビジョンの達成は容易なことではありませんが、この道標をもとに一人ひとりが地域のリーダーとして、市民・団体・企業・行政といったあらゆる人々を巻き込みながら共に、明るく豊かな栗東の未来実現への架け橋となれるよう邁進いたします。
最後に、私たちの活動にご支援いただく全ての方々に最大限の感謝を込め、これからも私たち栗東青年会議所は、より大きくより元気に、「生涯暮らしたい栗東の創造」を担う、栗東にとってなくてはならない存在となることを誓います。
栗東青年会議所のかけがえのない原点を胸に
心に決めた行動で生み出す力を結集し
「生涯暮らしたい栗東の創造」に向かって
仲間とともに新たな一歩を力強く踏み出そう