Be the Change
〜一人ひとりが変化の起点となり、次の50年へ歩み出す〜
第51代理事長
宮本 友紀
栗東青年会議所が歩んできた50 年の歴史は、まちを想い、未来を信じて行動した先輩方の情熱と挑戦の積み重ねにほかなりません。この節目の年に、伝統ある組織をお預かりする立場に立つにあたり、ただ引き継ぐだけでは次の50 年を切り拓くことはできないと私は感じています。想いを受け継ぎながらも、価値観や手法は時代に即して一新するその覚悟をもって挑戦することこそが、より良い未来を切り拓くと信じています。創立50 周年という大きな節目を越えた今、わたしたちは次の50 年を見据えた最初の一歩を踏み出します。それは単なる継続ではなく、想いを継ぎ、形を変えながら、未来を創る挑戦をしてまいります。
私は栗東で生まれ育ったわけでもなく、長きにわたり栗東青年会議所活動をしてきたわけでもありません。入会当初は分からないことばかりで、一人では何ひとつできず、先輩方を頼り、仲間に支えられ、時にはお叱りを受けながらも、ただひたむきに与えられた役割や責任に挑んでまいりました。私はその積み重ねの中で、多くを学ばせていただき、成長する機会をいただいた一人に過ぎません。短い歩みの中ではありますが、青年会議所活動と向き合う中で得た気づきがあります。それは、青年会議所の本質というのは一人ひとりが自分の持ち場で課題を見つけ、まちのため、仲間のために、より良い変化を起こそうとする姿勢を通じて自己成長を重ねられる場であるということです。
青年会議所は明るい豊かな社会の実現を掲げ、社会課題の解決に挑む団体として誕生しました。時代の発展とともに課題の形は変わりましたが、青年会議所は急速に移り変わる社会の中で常に新たな課題を見出し、より良い未来を切り拓くために、変化を恐れず挑む団体へと進化してきたのだと考えます。だからこそ、我々はいつの時代も“Be the Change”を体現する存在でなければなりません。
【一人ひとりの変化が変革の起点になる】
青年会議所は優秀なマネージャーを育成するのではなく、お互いにリーダーを育て合う組織です。社会のリーダー像が変わりゆく現代だからこそ、多様な背景を持つ仲間が自分の強みを活かし、役割を担える風土づくりが必要です。
一人ひとりが胸を張れるような挑戦と成長の機会を、誰もが得られるような環境をメンバー一丸となって築いていきましょう。その環境の中で情報が来るのを待つのではなく、自ら学び、動き、取りにいく姿勢を大切にし、「知らなかった」「教わっていない」という言葉で立ち止まることはやめましょう。役割を担うということは責任が伴います。一人ひとりの自律した行動が、受け身の風土から挑戦を尊ぶ風土へと、栗東青年会議所を次のステージへ導くのです。
日々の対話、姿勢、行動の積み重ねが、組織の空気を変え、組織文化を変えます。そして何よりも、そのような組織を育む根底には、感謝の心があります。感謝や労いの一言が、心の活力となり、次はそのメンバーが組織を引っ張る存在になっていく、そんな場面に出会うことが青年会議所活動においては多々あります。感謝の言葉は、ただの礼儀ではなく、人を信じ、成長を支える力を持っているのです。自分が何を感じたのかを言葉にして返すその一つひとつのフィードバックが、仲間への信頼を育み、組織に温かさと活力をもたらします。感謝を言葉にできる文化が根付いた組織こそが、真に強くしなやかな組織であると信じています。
【次代を創る組織拡大の挑戦】
拡大活動は、わたしたちの志を共にし、未来を創っていく仲間との出会いの場であり、青年会議所運動の第一歩です。2026年度栗東青年会議所では滋賀ブロック大会の担いが控えています。これは栗東青年会議所の歴史に新たな1ページを刻む大きなチャンスであると同時に、まちに栗東青年会議所の存在意義を示すまたとない機会でもあります。だからこそ、今この瞬間をわたしたちだけのものにせず、この挑戦を一緒に経験し、共有できる仲間を一人でも多く迎えたいと願っています。拡大は一部の人の責任ではありません。すべての対外事業において拡大につながる事業設計を行い、一人ひとりが自分ごととして能動的に関わることが求められます。また、全員が拡大活動の主役であるという自覚を持ち、日々の対話と行動に想いを込めていきましょう。
そして、拡大の本質は新入会員を共に成長する仲間へと育むことにあります。入会後のフォローこそが真の拡大活動の始まりです。新入会員がこの組織を自分の成長の場と実感できるよう、一人ひとりの挑戦を見守り、共に歩む風土を築きましょう。
【自分ごとで動くことから始まる変化の第一歩】
委員会をはじめ、理事会等全ての会議は、誰のために、何のためにこの時間があるのかを一人ひとりが考え、準備と対話を大切にした規律ある運営を徹底しましょう。従来のやり方に対して不平不満を口にするのは簡単ですが、その方法に至った背景には、時代や先輩諸兄姉の皆様の知恵が積み重ねられていることも決して忘れてはなりません。今あるやり方をすぐに否定するのではなく、なぜこの形になったのかをまず受け止め、変えるべきことと変えてはならないことを丁寧に見極めた上で、より良い形へと進化させていきましょう。慣れ親しんだやり方や形式を変えることには、当然ながら痛みや戸惑いも伴います。しかし、それを乗り越えた先には、これまで見えていなかった効率性や合理性が生まれ、結果としてより多くの時間や資源を本質的な価値創造に向けて活用できるようになります。
また、例会はまさにわたしたちの活動の象徴であり、青年会議所でしか得られない学びや気づき、そして心を動かす体験のできる場です。例会のテーマ設定や手法も、これまでの慣例にとらわれることなく、自由な発想と柔軟な視点で新しいチャレンジも恐れず取り入れていきましょう。型にはまらず、時代や参加するメンバーの関心に寄り添った手法を生み出すことで、より多くのメンバーを動かし、全メンバーが自分ごととして参加する例会を創り上げていきましょう。
【伝えるから伝わるへと変える広報】
AI の進化やデジタル技術の発展により、これまで以上に手軽に情報を発信し、また、受け取る時代を迎えました。一方で、情報は膨大に溢れ、埋もれてしまう危険性も増しています。このような時代におけるわたしたちの広報活動は、単なるお知らせにとどまっていては意味がありません。これまでの慣例や手法にとらわれず、誰に・何を・どう伝えるかを根本から問い直し、今の時代に即した発信スタイルへと進化させていきましょう。発信のその先に、誰かの心を動かす伝わる広報を大切にしたいのです。
新たな挑戦としてスタートしたマスコットキャラクターの活用は、堅い印象を持たれがちな栗東青年会議所に親しみやすさや楽しさを加え、まちの皆様の記憶に残る存在となる可能性を秘めています。まちの子どもたちから大人まで、多くの人に笑顔と共感を届ける発信を工夫していきましょう。
また、メンバーの想いや挑戦を内なる広報として丁寧に伝えることも大切です。誰かの行動に心が動き、共に歩もうと思える関係性は、日々の発信の中から生まれます。一人ひとりが組織の魅力を体現し、自らの言葉で語ることができるような広報文化を、共に育てていきましょう。
【変わらないために変える関係性のかたち】
青年会議所の三信条のひとつ友情は、いつの時代も変わらずわたしたちの活動の原点にあるものです。利害を超え心と心でつながる関係性は、かけがえのない信頼と絆を育む青年会議所の魅力そのものでもあります。しかし、わたしたちを取り巻く環境や価値観は大きく様変わりしています。働き方、家族の在り方、時間の使い方、考え方の多様化などそれらを受け入れながらも友情の精神を体現していくためには、交流のあり方や関係性の築き方を変えていかなければなりません。夜遅くまで語り明かす良さもありますが、時間は有限です。時には、早朝やランチタイム、休日の昼間の時間帯を有効活用することも選択肢の一つではないでしょうか。
また、事業への参加の際には役職や年齢を越えて語り合える場を設計するなど、メンバー一人ひとりが深く関われる選択肢を増やしていきましょう。それぞれの立場や事情を尊重しながらも、この組織にいてよかった、仲間と出会えてよかったと感じられる時間を創出することが、友情の本質を守り続けることに繋がります。仲間の想いに触れ、支え合い、共に笑い合う中でしか育めない本気の友情を、時代にふさわしいかたちで紡いでいきましょう。
【出向者の挑戦を組織の力へと変える】
出向するメンバーは、わたしたち栗東青年会議所を代表して変化の最前線に挑む存在です。出向への覚悟と行動に心からの敬意を持って接し、仲間として応援しましょう。出向とは、単なる個人の成長機会ではなく、栗東青年会議所の価値を外部へ届け、そこで得た知見・経験・視座を持ち帰り組織に還元する循環を生む営みでもあります。だからこそ、出向者が誇りを持って挑戦できるよう、メンバーの関わり方こそが問われます。青年会議所は単年度制ではありますが、出向を通じて築かれた外部とのつながりを一過性のもので終わらせるのではなく、次代へと継承される持続的な関係性へと育てていくことも、今後の栗東青年会議所にとって欠かせない財産となります。出向者と共に学び、対外との関わりを組織の力へと変えていきましょう。
【未来へと繋ぐブロック大会】
第56 回滋賀ブロック大会栗東大会の成功への挑戦は、2026 年度の活動・運動の一丁目一番地であり、わたしたち自身の未来を切り拓く大きな節目となります。もちろん、滋賀ブロック協議会としての方針や枠組みはありますが、それらに縛られすぎることなく栗東というまちと栗東青年会議所の魅力を最大限に発信し、栗東ならではの視点と柔軟な発想で取り組みましょう。
伝統を守るだけでなく、現状の課題に真摯に向き合い、わたしたちが果たすべき役割を明確にすることが、次の栗東青年会議所の50 年の道標の一つになります。ひいてはこれからの栗東青年会議所の新たな歴史の1ページ目を飾る、大きな財産となるでしょう。このまたとない機会を、メンバー全員で胸を張って迎えにいきましょう。
Be host: 変わらぬ信念を礎に、変化を恐れず挑み続けるリーダーとなろう
Be cast: 主体的に行動し、仲間とともに価値を生み出す存在となろう
Thanks to all: 歩みの先にあるすべてに対し、感謝の心を持ち続けよう
・一人ひとりが信念を持って行動し、変化に挑む姿勢を貫く
・多様性を力に変え、互いに育ち合うリーダーシップの風土を築く
・責任ある行動と挑戦を尊ぶ文化の醸成
・互いの努力に敬意を払い、心からの感謝が循環する強くしなやかな組織
・すべてのメンバーが主役となる、拡大の新たな形の創造
・規律と対話を大切にした価値を生み出す会議運営の徹底
・心が動き、学びと成長が生まれる例会の企画・実施
・共感を生み記憶に残る広報の戦略的展開
・多様な背景を尊重し、深いつながりが生まれる交流の場の創出
・『Bridging the Future Vision』に基づいた事業の実践
・出向者の挑戦に最大限の敬意をもって寄り添う出向者支援
・第56 回滋賀ブロック大会栗東大会を次代への礎として全員で創り上げる