決心
あなたの心が未来を決める
〜決意を胸に全力で挑戦!個々が輝くまちづくり〜
第50代理事長
加藤 万里
入会当初、先輩方が発する輝きに羨望を抱き「いつか自分も憧れられる存在になりたい」 そう心に思ったことを今でも忘れません。少しでも力になれるならば、初めはそのような考えでとにかく活動には参加していましたが、どこか自分の行動に違和感がありました。自分は誰のために、何のためにやっているのか。初めて委員長のお役職を頂いたとき、大変なのだろうと理解しながらも周りの期待に応える想いで挑みました。始めは何をやっても上手くいきませんでした。自分なら何となくこなせるだろうと、JC活動を作業として捉え進めていたのだろうと思います。そんな時、私の傍にはいつも助けてくれる仲間がいました。皆、仕事や家庭があり自らも苦しい状況にあっても、そんなことは微塵も出さずに支えてくれました。いつも私のことを想い、全力で叱ってくれる、そして私の成長を願い激励を頂いてきました。まずは自分ではなく誰かのために、そう言われたからやるのではなく自然と当たり前にひとを想い、ひとの成長を願い、私を助けてくれました。だからこそ、その恩に報いようと原動力となり一人では越えられなかった困難に向き合って来ることが出来ました。「何のために誰のために」行うのかを考え、「自分ではなく周りのために」行動していくことの大切さを知りました。そして、必死にただひた向きに励んだ後に「よくやった!」と握手される喜びは今でも脳裏に焼き付いています。その握手には労いと共に、更なる成長への期待と激励という「愛」が込められていました。多くの先輩や仲間から与えていただいた「愛」に気付き、次は自分が「愛」を送っていくことが青年会議所であるのだと知りました。ひととの本当の関りや「愛」を学ぶことができる場所こそが栗東青年会議所なのです。
青年会議所活動に励む道の過程では、時に多くの壁が訪れることもあります。そのような時、自分ではなく周りのひとを想い、共に悩み希望を見出してくれる仲間の支えによって大きな可能性を見出すことができます。そしてそのような仲間に出逢い、仲間の「愛」に気付き、自らもそんな「ひと」になりたいと思った時に初めて、自らのJCとしての道が始まるのではないでしょうか。
私たち栗東青年会議所は「明るい豊かなまちの創造」を目指して活動するまちづくり団体です。入会の理由は様々ですが、仲間と自らの可能性を信じ、少しの勇気を持って如何なることにも恐れずに挑戦していくことで、ひとの優しさに気付きひとを想える心を知ることができます。青年会議所で得ることができるそういった経験が大いなる希望と自信へとつながります。あなた自身が愛を与えてもらう立場ではなくひとに「愛」を送ることで、多くの「ひと」へ希望や自信といった影響を与えることができる人間へと成長することができ、今度はまちに住まう市民へとその心を届けまちづくり運動へとつなげていきましょう。
【心から魅力を伝えることのできる拡大活動】
あなたは、自信を持って拡大活動を行っていると言えますか。残念ながら全メンバーが自身を持って行っているとは言えないのではないでしょうか。では、なぜ拡大活動に対して積極的ではないメンバーがいるのでしょうか。それは、どこか心の中で人任せになっているからではないでしょうか。会員数の減少が課題になっている今だからこそ、全メンバーで今一度会員拡大を行う意味を理解し、仕組みづくりをしなくてはなりません。
私たちが活動を続けていく上で新しい仲間を迎えることは必要不可欠です。なぜなら、形は違えどこのまちを良くしたいという想いを一つにするということは、人とひとを繋ぐ必要があるからです。私たちはこれまでも、多くの関係諸団体や活動に賛同してくださっている企業、そして、まちの方々とともにまちづくりを行って来ました。その想いを繋ぎ一つにするのは私たち青年会議所の役目であり、想いを繋ぎ形にするためにも私たちは一人でも多くの仲間とともに活動を続けていく必要があります。
栗東青年会議所で自ら活動を行うと決心したからには、栗東青年会議所の歴史を私たちの手で途切れさせることは出来ません。その自覚と責任を持って、全メンバーが拡大活動を行うためにも、具体的な方法と活動内容を全メンバーで共有し、互いに刺激をし合うことで自らの力で拡大活動を行いましょう。そして、私たちは日々の活動の中で、多くの仲間とともに活動を行っており、その仲間の存在こそが栗東青年会議所の最大の武器であり、魅力であります。それぞれが感じている仲間の魅力を最大限活かした拡大活動を全員で行うことで、栗東青年会議所の歴史を繋いで行きましょう。
【相手を想い心から伝える広報発信】
私たちの周りには多くの情報発信ツールがあり、情報が溢れている中で、知りたいもの興味のあるものを簡単に見つけ収集することが出来ます。しかし、私たちが行う広報活動は情報の提供の場だけで終わってはいけません。なぜなら、栗東青年会議所の魅力と価値が伝わる広報活動を行うことでまちの皆様が私たちの活動に興味を持ち、応援したいと想える関係性を築くきっかけとなる場であるからです。
受け取る側が何を知りたいと思うのか、何に興味を持っているのか、発信側ではなく受け取る側の立場に立った広報活動を行いましょう。そのためには、多くの発信源の中から市民のニーズにあった媒体を選択しそれぞれの世代にあった方法で、SNSでの発信だけではなく、新聞折り込みやデジタル化などこれまでのやり方にとらわれず柔軟な発想で発信を行いましょう。そして、発信を受け取る側が情報収集の手法として使用するだけではなく、栗東青年会議所の魅力を感じていただくことの出来る広報活動を継続的に行いましょう。
また、対外に向けた広報だけが全てではありません。目には見えないメンバーの想いや行動を発信する仕組みを創り、互いを想い、感謝し高め合える人へと成長することで、一人ひとりが持つ魅力を周りの方へと発信出来る存在になりましょう。
【市民や若者に共感をもたらし相手の心に届ける「愛」をもった効果的な広報発信】
様々な情報が溢れる昨今、人々は興味・関心・共感をもとにそれらの情報を取捨選択し日々生活を営んでいます。大切なことは誰に何を届けたいかであり、ターゲットを明確にすること、そしてターゲットに応じて発信する媒体を使い分ける必要があります。また、情報を届ける相手が違うことで興味・関心・共感を得られず発信が埋もれてしまうため、メンバーに共有することと対外に発信することを分けて考える必要があります。そして、昨今のSNSによる若者世代の発信力や拡散力は世の潮流を動かす影響力を秘めています。若者世代を突き動かすような今までの方法に捉われない自由で柔軟な発想による発信と私たちが普段何気なく行う活動を親しみやすく発信することで、栗東青年会議所が行う運動への共感の輪を拡げていきましょう。自分達だけで満足するのではなく相手の立場に立って行い、相手の心に届ける「愛」をもって発信を行うこと、それらは市民が参画するまちづくりへの一歩になるからこそ皆が意識共有し、発信のタイミング(時期)やターゲット(相手)を定め、どのような内容と方法で行うのか、予め戦略を立てた上での広報発信を行いましょう。
【挑戦をすることで心からまちを想う人を創出するまちづくり】
栗東青年会議所は、まちづくり団体としてこれまで多くの関係諸団体や市民の皆様のご協力とご支援をいただきながら、共に活動を続けてきました。そのようなご支援やまちの方々の想いに答えるためにも、まちの現状を把握し、具体的に目に見える形で示すことが大事です。
近年、栗東市の青少年に対する課題に自分自身の目で見て、聞いて、感じて、その感情を互いに言葉で交わし、コミュニケーションを取りながら力を合わせることが減少していると言われております。
まちづくりはひとづくり。この事を念頭において、人と人とが繋がることの大切さを感じ、一人ひとりが自分の存在を大切にし、自分と同じように他の人を大切に出来る人へと成長することが必要です。また、多くの人を巻き込み、多くの人のために行うまちづくりも一つの形ですが、一人ひとりの心に届き、本気でこのまちを想い、愛し、未来を考える人財を育てることもまちづくりの在り方です。規模ではなく、一人の人を成長させ、心を動かし、行動を変えることの出来るひとづくりこそが、このまちの未来を担うリーダーへの育成へと繋がっていきまちづくりへと繋がっていくのです。そして、これからまちの未来を担っていく子どもたちはもちろん、若い世代の方からシニア世代に至るまで全ての人々を巻き込み、何歳になっても挑戦と成長を続けることができる活気溢れるまちづくりを行いましょう。
【魅力ある組織で在り続けるための意思のある運営】
栗東青年会議所は多種多様な考えをもったメンバーの集まりです。それぞれ価値観や考え方は違います。そんなメンバーの集まりだからこそ、個性を生かし個々を尊重するためにも規律ある運営は必要不可欠です。
私たちの活動は一人ひとりの時間=人生の時間を使って青年会議所活動を行っています。自分自身だけではなく、仲間の時間を使って青年会議所活動は成り立っているという自覚を全メンバーが持つことで規律ある運営を行いましょう。青年会議所は楽しいだけの組織ではありません。様々な環境で様々な社業を行い、それぞれが個々の生活を行っているメンバーがいる中で、当たり前のことを当たり前に正しく行うからこそ、栗東青年会議所は規律を崩すことなく存在し続けることができました。多くのメンバーで活動を続けていくためにも軸をぶらさず、ルールを守り誇れる栗東青年会議所であり続けましょう。また、ルールや規則を機械的に継続するのではなく、一つ一つのルールや規則の意味を理解した上で意思を持って規律ある運営を全メンバーで行いましょう。
【他者へ「愛」を送る心を備えたリーダーの育成】
栗東青年会議所に所属するメンバーは「修練・奉仕・友情」の三信条をもとに日々活動を行うまちづくり団体の一員であると同時に、それぞれに社業を営み、家族を支えています。まちを明るく豊かにすることや社業の発展、家族を幸せにすることは決して容易い事ではありません。ましてや、私たちはそれらを全て並行して行っているのですから、自らの「ひと」としての成長無くして務まるはずがないのです。この「ひとづくり」において大切なことは、ひとの喜びを自分の喜びとすること、まずはひとのため社会のために何の見返りも求めずに愛を注げるかにあり、自らが苦しい時にこそ周りのことを考え他者に「愛」を送ることでまちを牽引するリーダーへと成長することができるのです。互いを思いやり、支え合う中で友情を育み、自分に打ち勝つことで資質を向上させ、達成感を共有することで仲間の大切さを実感し他者への思いやりや愛を送るリーダーの育成につながる対内修練事業によってLOMの更なる発展と結束へとつなげましょう。また、栗東青年会議所は労いを大切にする組織です。実行までは少しでも良い運動へと近づけるよう自分事と捉え厳しく支え、ひとたび終われば何よりもその努力に最大限の敬意と苦労を労う。一生懸命に励む仲間を讃え合い、仲間の頑張りや涙に刺激を受けることで更に自らの成長へとつながる、そのような「ひと」が成長し合える場が他者への愛を送る心を創っていくのです。
【創立50周年に向けて 栗東青年会議所を「愛」する】
栗東青年会議所は、2025年に創立50周年の節目を迎えます。2020年度の創立45周年で新たに提唱されたPile up Ring Visionも最終年度となり、本ビジョンに沿って進めてきた組織の運動や活動がまちにどのような影響をもたらすことができたのか、正しく検証を行うことで私たち栗東青年会議所の進むべき道筋を定める必要があります。
また、様々な知見を調査しあらゆる可能性をもった検証を行うことで、今後も市民から共感を得ながら地域を牽引していく組織として進化していくために創立50周年の節目に今後の組織のあるべき姿、方向性を示すための新たな道筋を提唱する必要があります。そして創立50周年を通過点として今後も地域に必要とされる存在であり続けるべく、これまで先輩諸兄姉が紡いでこられた歴史に敬意と感謝を抱き、大切にされてきた周年事業の意義をメンバーに芽生えさせることで栗東青年会議所への誇りと「愛」を醸成し、更なる組織の発展と成長に向かえるメンバーの意識統一を行い全メンバーで創立50周年に向けた準備を行いましょう。
ひとの喜びを自分の喜びに変え、「愛」をもって仲間のために行動しよう
まずは周囲の人々を笑顔にしよう
公益社団法人栗東青年会議所の一員であることに喜びと誇りをもって
挑戦と失敗を恐れず何事にも前向きな心で取り組もう
・一人ひとりが自覚と責任を持って行う拡大活動
・受け取る側を想い魅力を伝えることの出来る広報活動
・心と心で交流が出来る場の創出
・ひとに伝え、ひとを育てるまちづくり事業の実施
・意思をもって継続できる規律ある組織運営
・心から仲間を想い、ともに高め合える会議の運営
・創立50周年記念式典、記念誌発行、記念祝賀会の実施
・まちづくり団体として基準となるビジョンの創造
・学びと成長を心から感じることが出来る例会の企画運営
・一人ひとりの個性を発揮することのできる委員会の運営
・仲間を心から想う行動と出向者への心を込めた支援と協力
・各種事業への積極的な参加の呼びかけと設営